🔷ご報告🔷東山崎町わんこ
香川県高松市保健所 高松市東山崎町で保護されたワンコ、飼い主様を探しましたが見つからず、先日処分になりました。
犬舎の中で威嚇が酷くても外に出れば変わる子が多いため、職員さんの許可を得てチャレンジ。
犬舎の中でも暴れましたが、なんとか成功しお外に。
最初はご機嫌で、お散歩も問題なし。
「もしかしたら譲渡できるかも・・・」という思いが大きくなってきた矢先、体を少し触っただけで豹変。
うなり声をあげ始めたので触る手を止めましたが、一度入った怒りのスイッチは治まらず。
長靴を噛み、リードを噛み千切ろうとし、暴れまくりました。
時間が経っても落ち着くことはなく、その様子を目の当たりにした私達には、この子を一般の方に譲渡することは出来ないと判断しました。
(以前あげた動画はまだ爆発前の状態、その後は職員さんも危なくて撮れませんでした)
どんな子でも必ずリードをつけてお外に出し、その子の状態を把握して里親募集をかけてきました。
どんな小さな可能性にもかけてきました。
諦め切れず、毎日保健所に通って馴らしをしたこともあります。
引き出して自宅で馴らしをしてから譲渡してきた子もたくさんいます。
その気持ちや行動を見て、職員さんもたくさん協力してくれました。
ですが、今回の子はそんなレベルではなく、「責任を持って譲渡する」「犬猫も飼い主様も幸せにならないといけない」という私の中のルールに当てはまらず、里親募集をかけることが出来ませんでした。(これは保健所も同じ考えです。)
譲渡したあと飼い主様が怪我をするのは目に見えていました。
「訓練に出せば直る」レベルかどうかくらいは経験上わかります。
そんな状態の子を譲渡することは私できませんでした。
譲渡後のアフターフォローは当たり前です。
そういう考えで譲渡活動をしてきた私にとって、「命さえ助かれば良い」という考えは理解できません。
誰も触れず、お散歩にも行けず、病気になっても病院で治療も出来ない。
それでも幸せでしょうか?
賛否両論はあると思います。
「出来ることなら全ての子を助けたい」と思うからこそ、ボランティアをしています。
この思いはどのボランティアも持っていると思います。
しかし、「可哀想」「殺すな」の感情論だけです解決できるものではありません。
言葉で言うのは簡単ですし、綺麗ごとならいくらでも言えます。
ご自身がそういった子たちの里親様になれるかどうか、真剣に考えてください。
時には辛い選択をし、影で涙を流しながらも粛々と懸命に活動を続けるボランティアがいることを知ってください。
そうすれば、香川県の譲渡ボランティア要綱の一つである【犬猫を見て引き出し、飼養管理し、最終飼養者に譲渡する】事の大切さに気づけると思います。
たくさんの方にご協力いただきましたが、力及ばずこのような結果になり申し訳ありませんでした。
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